2017年4月22日 (土)

疾走 ~平光広太郎トリオ At Jazz Inn Lovely

春の強風と雨のせいで桜の花はすっかり散ってしまい、かわりに木々の枝に黄緑色の若葉が芽吹き出しています。薫風が道端に落ちた桜の花びらのを撫ぜるように流れていきます。気持ちのよい季節がやって来ました。

先日のLovelyでの平光広太郎トリオのライブは季節の移ろいを伝える薫風と思いきや、スリル満点の楽しいステージになりました。今回はステージが始まる前にお店に入る事が出来、カウンタのステージがよく観れる場所に座る事が出来たのですが、思ったよりもお客さんの入りもよく、店内には30人近くの方がトリオの演奏が始まるのを待っていました。お客さんの顔ぶれを見ると結構、若い女性が目立ちました。最近の彼らの活躍振りと人気を示す現象なのでしょう。

ステージはI Wish I Knew でスタート。2曲目が 平光さんのアレンジの Alone Together でしたが曲の途中、猛スピードでピアノが疾走するのをベースとドラムがガッチリサポートし、さらに決まるべき所はピタッと決まる、この抜群の安定感に感心しました。次の曲はエリック・サティの Je Te Veux (お前が欲しい) は一転して軽やかな小唄風の仕上がり。レオン・ラッセルの A Song For You はポップなアレンジに仕上がっており、このトリオの懐の深さを感じました。ジョージ・ケーブルの Helen's Song で1stセットは終了。

休憩の合間に、ミュージシャンと思しき若者がパラパラとやって来て、店内はさらに混雑状態になりました。楽しい音楽を聴くと飲みすぎる悪い癖があるのですが、この夜は飲みすぎに注意しながら音楽に集中。

2ndセットはベースの出宮さんのアレンジで Night And Day、平光さんのオリジナル Rainy Day、ドラムの大森さんをフューチャーした Doxy では肘でドラムの音程を調整しながらメロディーを奏でる大森さんのテクニックにお客さんは大喜び。バラードの I'll Close My Eyesをしっとり聞かせて、早いテンポで コール・ポータの I Love You では3人が気持ち良さそうに疾走する様子が見ていて楽しい。アンコールが Stella By Starlight。 このトリオの多面性を見せてくれる選曲だと思いましたが、先月聞いた時よりもまた一段と進化しているこのトリオのライブは要チェック !! 近々、瑞穂文化小劇場のホールでトリオの演奏を録音するそうですが、そのCDが今から楽しみです。

011_3 平光広太郎トリオ012_6

022 ピアノ 平光広太郎017_2

021 ベース 出宮寛之  ドラムス 大森ヒロ018_4



2017年4月15日 (土)

VeeJay と四日市JAZZフェスティバルの事

木曜日に久しぶりに四日市のVeeJay に行きました。以前、仕事で四日市に来ていた頃は時々仕事帰りに顔を出していたのですが、最近は四日市に来る用事が無くなったために、とんとご無沙汰で、たぶん2年半ぶりくらいになると思います。お店は近鉄四日市駅から歩いて5分くらいのビルの半地下1階(道路より1mくらい低い位置)にあり、昔懐かしいJAZZ喫茶の雰囲気漂う店内には、グランドピアノとドラムセット、マスター自慢のオーディオ類、壁には多数のJAZZのレコード、JAZZの名盤のジャケットに混じって何故か昔の歌謡曲のシングル盤なんかも飾ってあります。少し薄暗い店内を良質のJAZZとマッタリした時間が流れていきます。

最近、青山さんや平光くんがここのお店でライブをやっているようなのでマスターに最近の様子を聞いたところ、お店が入っているビルの他のテナントとの関係で音が出せるのが週1回、火曜日だけになってしまったとの事。少し残念な気がしました。マスターによると VeeJayも開店して今年の秋で30周年を迎えるので、今から30周年の記念イベントに向けて、何人かのミュージシャンに声を掛けているとの事。11月7日には青山さんがOTISバンドで歌う事は決まっているそうでした。

ウィスキーのロックを飲みながら最近聴いて面白かったライブの話なんかをしているうちに、四日市JAZZフェスティバルの話題になりました。僕は第1回目から3回目までは聴きに来たけれど、去年・一昨年は聴きに来れなかったのですが、マスターによると去年のフェスティバルは台風と重なって大変だったとの事。9月18日のステージ後半は大荒れの天気だったそうです。今年は台風が来る時期を避けて、10月21~22日で開催する事が決まっているそうです。ちょうどマラソン大会とも日程が被らないので今年のJAZZフェスティバルは聴きに来れそう、次回来るときは、何か30周年祝いを持ってこないといけないなぁ、なんて思いながらお店を後にしました。

Veejay

VeeJayの窓から外を見ると、ドラムセットのシンバルの高さに道路があることが判ります。

083
Barカウンタの上にあるマスターのフィギュア。作者は石渡岬さんだとか。

(訂正文)

先日、加納ナミちゃんのツイッターに送ったツイートですが、わずか89文字の中に何と4箇所も綴りミスがありました。誤 Jimmy Guffre →正 Jimmy Giuffre、誤 Burt Starn →正 Bert Stern、誤 Train On The River →正 Train And The River 訂正してお詫び申上げます。 知ったかぶりは恐ろしい!反省!!

2017年4月 9日 (日)

喰う!!

昔、私にワインを教えてくれたワイン・レストランのマスターから聞いたシニア・ソムリエの試験問題の話。1本のワインがあり、試験問題1: これはデパートのワイン売り場で3,000円で販売されているワインですが、あなたはこれを高いと思いますか、安いと思いますか、その理由を書きなさい。 試験問題2:このワインに合うフランスのプロバンス地方の料理を書きなさい(フランス語で)。

昨日、家の近くのFrante(食品スーパー)で私は1パック8個入りのミニトマトを390円で買いました。あなたはこれを高いと思いますか、安いと思いますか。(ヒント ちなみにマクドナルドのビッグマックの値段は370円です)正解は最後に。

この週末に食に関する映画(DVD)を2本見ました。1本目はモーガン・スーパーロックが監督したSuper Size Me。詳しくは書きませんが、監督自身が被験者となり、1ケ月間3食マクドナルドのメニューを食べ続けると人はどうなるのかの人体実験のドキュメント。2本目がロバート・ケナー監督の Food inc。こちらは、我々の食卓が如何に大企業の営利のために汚染されていくのかを取材したもの。今から10年くらい前に撮られたドキュメンタリーですが当時もかなり話題になった非常にショッキングな映画で、これを観た後にスーパーに行くと輸入食材(特に肉類と加工食品)には手が出なくなります。

これは35年以上前の話なのです。福井県の若狭湾に面した常神半島の民宿に泊まると想像を超える位豪華なお刺身を激安で食べられると福井出身の友達から聞いて、気の合う仲間と毎年冬の常神半島お刺身ツアーを行っていました。正直、姿作りで出てくる何種類ものお刺身、イカの姿作り すごく大きくてしかも鮮度抜群。民宿なのでお酒の持ち込みは無料でOKで実にお得に海の幸に舌鼓を打つ事ができたのですが・・・

ある夜、京都の飲み屋でスキューバダイビングをしている人と話しをしていたときに常神半島の魚の話になりました。その人曰く、「若狭湾は水も綺麗でスキューバダイビングには結構面白いところですよ。若狭湾の原発から出てくる温水にプランクトンが集まり、あの辺の魚は大きい魚が多いですね。」この話を最後に私の常神半島のお刺身ツアーは終わりました。

映画を見るまでは、安全な食を家庭に届けるのに植物工場はOKだと思っていました。経済の論理で必要な時に必要な量の食物を届けることが出来、なおかつ一定の条件で育った季節感の無い野菜を1年中提供出来る事は、1営利企業の経営の観点からは正しい事だと思います。でも1消費者の視点、1生活者の視点から見たときに、非常に違和感を感じました。少なくとも私たちが口にするのは、工業製品ではなく、生きた農産物(命の塊)なのです。

スーパーのミニトマトですが、試食販売をしていたのは生産者の方でした。その方は名古屋市内中川区のご自身の温室で工夫しながら糖度の高いミニトマトを栽培されているとの事。そのミニトマトはとても美味しく、私がトマトのパックを手にした時の嬉しそうな彼の表情が印象に残りました。「喰う」という最も私たちの基本的な行為に対して、いつの間に私たちは無関心になってしまったのでしょう。テレビを見ると、テレビのCMでジャンクフードの本数がいかに多いか、テレビのグルメ番組で旨そうに高カロリー・高脂質なものを喰うレポーターの姿が多いか、辟易してしまいます。正直、高齢者の医療費増大を理由に増税をもくろむ政府関係者に考えてほしいのは、ファストフード店と高級料理店に30%の税金を掛けてその収益を医療費の助成に回すとか、グルメ番組の途中に食べた料理の総カロリーとそれが成人病を誘発するリスクを明確にするとかする施策です。

という事で、私としては390円のミニトマトは「安い」と思います。「喰う」という事は季節の廻りと命の重さに感謝し、我々が土地に根ざした生物である事を思い出すことだと思うのです。そしてその食事に一番合う言葉は「amour(慈しむ気持ち)」なのでしょう。

Superside

Foodinc

どちらの映画も観ていて不愉快になりますので、取扱い注意!!

2017年4月 7日 (金)

花の雨

2日前に大岡信さんの訃報に接しました。86歳との事、ご冥福をお祈りします。大岡さんが朝日新聞の1面に書いていた「折々のうた」は途中、お休みの期間も含み1979年1月25日から2007年3月31日までの約28年間に6762回連載されたとの事。素晴らしいお仕事だったと思います。

実はこうして言葉を大切にされる方達が次々に我々の前から居なくなることで、私たちの言葉での伝達能力の退化が加速度的に進む事を非常に危惧しています。映像を伴わないバーバルコミュニケションの伝統が廃れていき、心の伴わない直感的な道路標識のようなメッセージが我々の会話の中で幅をきかすという事態が日常化されるのではないか、と思うと非常に危機感を感じます。人間の体から発せられた言葉は、機械・ロボットにインプットされたアルゴリズムから出てくる演算結果ではなく、人を形作る37兆個の細胞の発するメッセージの集まりなのです。

SNSが当たり前になり、知性を飛び越し直接、感情を刺激する映像の数々に対し、適切な判断と行動が取れるのかどうか、自信がありません。本当に便利な時代になり、分からない事があれば、Google で検索のキーワードを入れ真偽の程はともかくとして、Wkikipedia に記載されている言葉を正しいものと信じるなら誰でも簡単にコメンテーターに変身できる時代になりました。でもSNS上に飛び交う玉石混交の言葉の中で、ポピュリズムではなく、本当に共感できる言葉を捜すことが(正しく判断できる自分自身を維持する事が)難しくなっている気がします。

今年は少し桜の開花が遅く、たぶん明日満開になると思います。桜の花は1年の僅かな期間、私たちの心を豊かにしてくれます。今から40年くらい前のこの時期、私が友人たちと鳥羽に旅行した時の映像が今でも目蓋に浮かびます。桜は既に散り始めていました。小高い山の中腹にある公園から海を眺めると、春霞の中に緑色の島影が淡い海の藍の上に浮かんでいました。散り始めた桜の花びらが舞う道の途中に小学校らしき木造の建物があり、校門の前の小さな黒板にこんな詩が書いてありました。

ひろげたままじゃ持ちにくいから

きみはそれをまるめてしまう

まるめたままじゃつまらないから

きみはそれをのぞいてみる

小さな穴のむこう

笑っているいじめっ子

知らん顔の女の子

光っている先生のはげあたま

まわっている春の太陽

そしてそれらのもっとむこう

きみは見る

星雲のようにこんとんとして

しかもまぶしいもの

教科書には決してのっていず

蛍の光で照らしてみても

窓の雪ですかしてみても

正体をあらわさない

そのくせきみをどこまでも

いざなうもの

卒業証書の望遠鏡でのぞく

君の「未来」

*谷川俊太郎 少年詩集 どきん 「卒業式」

この詩には本当にノックアウトされました。間違いなく私の心に刺さりました。

毎年花は咲き、そして静かに散り、礼儀正しく季節は巡って行きます。

実は明日、お花見ランを計画しています。だから満開の桜に降る雨を気にしながら、今はお願いだから明日は晴れてほしい、と思っているところです。

2017年4月 2日 (日)

A change is gonna come

昨夜の青山さんのライブは記憶がかなり飛んでいて、詳しく書くことが出来ません。覚えていることは以下の通り。

お店に入ったら既に満席で早川さんに席を譲ってもらって、カウンタの奥から2番目の席に座ったこと。カウンタの一番奥に座っていたのがとても可愛らしい26歳のお嬢さんで、青山さんに紹介したら「娘さんかと思いました」と言われてうれしい気持ちになった事。ステージの最後の曲が Taxi でアンコールが Change is gonna come で、でも今回はバンドでの演奏だった事。小埜涼子さんのアルトが凄く素敵で、特にステージの途中で初めての曲を「できます!!」って吹ききった事。ステージの最後に3年間海外に赴任する予定で間もなく日本を離れる予定のM先生にお会いできた事。藤が丘の駅で駅員に起された事。その後の記憶はすっかり飛んでいる事。こうして昨夜の事を書いているけれどシッカリアルコールが残っている事。

昨日は雨のち曇りの予定が雨がなかなかやまず、昼間から Albert Ayler を聴きながらワインを飲み始めたのが躓きの始まりで、夕方にはかなり酒気帯び状況だったのに、The Fave Raves のアコースティックバージョンのライブを聴きに行くことになりました。

The Fave Raves で歌う青山さんの歌を聴くのは、久しぶりでしたがいつも以上に気持ち良さそうに歌っておられるのが分かりました。こうなると酔いに任せてガンガン飲むしかない!!とお替りを繰り返し撃沈してしまった次第。たぶんお客さんには迷惑は掛けていないと思うけれど加齢とともにドンドンお酒に飲まれるまでの時間が短くなってきているので、自重しなければと反省しています。いい音楽を聴くとガンガン飲んでしまうこの悪癖を直す事は出来るのでしょうか?A change is gonna come???

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青山さんの熱い歌にお酒が進みます

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楽しい時間を貰う事ができて幸せでした、。

2017年4月 1日 (土)

Standard Night ~ 今岡友美 & Dear Blues at Lovely

先週の水曜日のライブレポートです。いい音楽は気持ちが落ち込んだり、塞いでいたりする時に力を与えてくれて、「今日の嫌な思いは捨て去って、明日は頑張るぞ」なんて気持ちにさせてくれると思っています。今岡さんとDear Bluesのステージは正にそれで、昔は気分が滅入ってきたなぁ、と思うと元気をもらいにライブハウスに足を運んだものです。3月になるのに今年はまだ今岡さんの歌を聴いていない事に気づき、Lovelyに行きました。

到着した時には既にステージは始まっていましたが、客席は8割くらいのお客さんで埋まっており、僕はカウンタ席に座りました。今岡さんが登場して、Thou swell、 Crazy he calls me と歌い、今夜は全曲スタンダードを歌います、とスタンダード宣言。Lullaby of birdland、All or nothing at all、Sovoir aimer と曲は続きます。客席の半数くらいは常連さんのようで一緒になってステージを盛上げていきます。お店の中にホンワカと暖かい春の空気が漂ってくるように思いました。曲の合間のMCでは例年花粉症に悩んでいる今岡さんが、新しい花粉症対策を知り、それが効果をあげているという話題も。A night in tunisia で1STステージは終了。

休憩時間に今岡さんには年始ご挨拶。美弥さん、名古路さんとは先日の畑さんのステージの話。山下さんからは、彼が手がけている音楽配信プロジェクトの近況を聞きました。

2ndステージはDear Bluesの演奏でスタート。彼らの演奏を聴くのも今年初めてだったのですが、攻めどころ、力の抜きどころを抑えた楽しい演奏。改めて強力なピアノトリオだと思いました。今岡さんが登場して、The way you look tonight、Nearness of you、My favorite things と続けた後は、My foolish heart、You'd be so nice to come home to とバラードを2曲シットリと歌い、最後の曲が Afro blue と元気な曲でその夜のStandard nightは終わり!

とはならず、アンコールで Smile、Caravan と今岡さんの十八番が飛び出して楽しいステージが終わりました。すっかり元気になってお店を出ると、夜風にすこし春の温もりを感じました。

004 Dear Bluesのステージ

01 Nearness of youを歌う今岡さん

002 いつも元気をありがとうございます


 

2017年3月26日 (日)

蕾雨

目を覚まし、窓の外を見ると小雨が降っている様子。これで安心して「穂の国豊橋シティマラソン」を欠場できるとホッとしている自分の姿が情けない。

今シーズン最後の大会を豊橋にしようと思い申込んでいたのですが、練習不足に加え、モチベーションが全く上がらず、仲間に気合を入れてもらおうと、金曜日の夜にこの間静岡マラソンを走った熊ちゃんのお店に行ったら、熊ちゃんも大会終了後はモチベーション低下に悩んでいるとの事。「こんなときは無理しない方が良いかもしれないですね、膝の具合も良くないし天気も雨が降りそうだし・・・」なんて気持ちは欠場モードに傾いていきました。

そういえば近くにこの間沖縄マラソンを走ったマスターの店があったなぁ、と得意の梯子酒。お店の女の子に沖縄マラソンの様子を聞くと、とても楽しい大会だったけれど死ぬかと思ったとの事。僕は平坦な島の海岸線を走るくらいにしか思っていなかったのだけれど、コースは嘉手納基地を含むとてもアップダウンがきついコースだったそうです。でも沿道の応援は途切れる事がなく、しかも米兵なんかも参加しているせいで、賑やかなお祭りムードの大会だったとか。来年は一緒に出場しませんか、なんて誘われたけれど、とても走りきる自信が無いので断りました。

そんな夜に思いがけない再開も。近々海外の日本人学校に赴任する予定と聞いていたM先生が仲間とお店に来ていました。あと1週間ぐらいで日本を出発するそうで、赴任期間は3年間との事。良ければ離日前に一度OTISで一杯飲んでお別れしましょう、と一緒に写真を撮り、握手して別れました。ふと別れの季節が来ているのに気づきました。

僕のランニングコースの香流川の早咲きの桜は既に散り始めていますが、川の両岸の桜並木の染井吉野はまだ蕾のままです。ほころび始めた花の蕾に降り注ぐ柔らかな陽の光と優しい雨が、新たな息吹と出会いを連れてきてくれるのでは、という想いを込めて「蕾雨」というタイトルにしました。M先生の新たな旅立ちに幸多かれと願います。

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香流川沿いの桜とメジロ、春近し

2017年3月20日 (月)

Another Night At Otis

今朝の新聞でチャックベリーさんが亡くなったことを知りました。90歳、ご冥福をお祈りします。

昨年末に青山さんのLIVE で買った The Fave Raves の新譜 Another Night In Memphis がやたら良くて、スマホに入れて時々聞いているのですが、中でもJ Blackhoot のTaxi はお気に入りです。J Blackhoot で検索すると You-Tubeで彼の生前のステージの動画に出会うのですが、これがまた涙もので、スッカリTaxiにはまっています。

その青山さんが3ケ月ぶりに名古屋に歌いに来るというので、ワクワクしながらOtisに行きました。お店のお客さんは殆どが常連とおぼしき叔父様と叔母様方で、僕なんかは若輩者の感じでした。最前列に座り、いつものようにJamesonをロックで注文。1杯目が殆ど無くなった頃にメンバー登場。昨夜のOtisバンドはギターの木下さん、横山さん、ベースの村上さん、ドラムの早川さんに加えて紅一点、コーラスでチカちゃんが加わるという最強の布陣。曲は酔いも手伝いしっかり覚えてないのですが、Hooked On A Feeling、I Can't Be Satisfied、Just Becouse、なんかをやり、客席参加でボビー・ウーマックのHow I Missed You Babyを歌って小休止。あまり広くない店内は熱気で大盛り上がり。ガンガンお酒が進みます。

僕は青山さんのシャウトが大好きなんですが、昨夜感じたのは客席をグイグイと引っ張る歌の力強さ。お客さんは皆大喜びのニコニコ顔で、彼の歌に引き込まれていきます。それもこれもOTISバンドの強力なサポートがあってこそと改めて感心する次第。

後半はBaby Baby Baby、青山さんとチカちゃんのデュオでPrivate Number、ジョニーテーラーの Who's Making Love、最後の曲は僕がはまっている Taxi。素晴らしいステージに拍手が鳴り止まず、アンコール!!青山さんが木下さんからギターを借りて、一人で サム・クックの A Change Is Gonna Come を歌ってステージ終了。楽しい時間はアッという間に終わり、素敵な演奏を聴かせてくれたメンバーと青山さんに挨拶をして店を出ました。青山さんは来月の1日に今度は The FAVE RAVESのメンバーとOTISに来てくれるらしいので、今からその時がとても楽しみです。

010青山春裕 At OTIS

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迎えるOtisバンドのメンバー、チカちゃん、村上さん、横山さん

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Private Number を歌う青山さんとチカちゃん

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アンコールがサム・クックの名曲 A Change Is Gonna Come






2017年3月11日 (土)

Livehopping

う~ん と考えても良い日本語訳が浮かんできません。梯子酒の英訳がBarhoppingなんで、何となく意味は判ってもらえるかな、なんて思うのですが、昨日、一昨日で3本のライブを聴きました。いずれも素敵なライブだったのですが、特に昨夜 The Witz で聴いた畑ひろしさんのライブは大盛り上がりでとても楽しく、12時間以上たった今でも、その時の様子を思い出しては、ニヤニヤしています。本当に良い音楽は人を幸せにしてくれるのだと実感しています。

という事で2年ぶりのライブレポートです。

心優しきギターリストの森本章裕さんが今週は水曜日から金曜日まで今池ガスビルの前で夕方演奏するというので、木曜の夜応援に行きました。およそ1週間の内半分は、今池ガスビルの前で夕方3時間近く演奏を続けている彼の姿勢には唯々頭が下がる思い。 木曜日はそれ程寒くもなく、道行く人達が足を止めて彼の演奏に耳を傾けていました。森本さんは曲と曲との合間に、丁寧にお客さんに声を掛け、名刺代わりに自分のCDのチラシを配り「バラード系が好きですか、アップテンポの曲が好きですか」と聞きながらお客さんの好みに合わせて曲を選びます。演奏するのはオリジナル曲が中心ですが、その夜は自転車でやってきたオジサンが彼のCover Album「One-man Show」を買ってくれた御礼にとCDの中に収録されているカーペンターズの「青春の輝き」も演奏しました。お客さんが少し途絶えたところで、「先日、Youtubeにアップした曲を聴いてもらえませんか」と僕に声を掛けて「なんでもないや」を演奏、美しいギターの音色が耳の奥に残りました。この日僕が聴いた曲は5曲位だったのですが、前回会った時には演奏しなかった曲を選んで演奏してくれたようで、彼の気配りに感謝。

008今池ガスビル前で頑張る森本さん

森本さんに挨拶をして覚王山のスターアイズへ。

前回、平光広太郎トリオの演奏は1月にLovelyで聴いたけれど同世代の若者が気持ち良さそうに自分達の音楽を紡ぐ様子が気に入って、是非ともまた聴きたいと思っていました。彼らには誠に失礼ながら平日の夜スターアイズなので少し応援が必要かな、とお店に向かった次第。お店のドアを開けると既に演奏は始まっていて、小気味良く刻む大森さんのドラムの音と既にエンジンがかかった感じの平光さんのピアノの音が聞こえてきました。僕の思いに反して、店内はお客さんで一杯。平光さんが毎晩色々なお店で活躍しているのはブログやツイッターで知っていましたが、「こんなに人気があるんだ」と改めて嬉しくなりました。

最初の曲が I Love You, 次の曲がエリック・サティのJe Te Veux、宮坂さんが登場してStrenger In The Night、Let's Get Lost、Night And Day、Sweet Lorraine、The Look Of Love で1ステージ目終了。演奏は1月に聴いた時より明らかに進化していて相手の手の内を判りながら色々荒業を出し、それを楽しむように安定感の中にも、ピリッとした緊張感のあるステージとなりました。客先のお客様を見ると皆様僕より上の世代?演奏している4人とお店のスタッフが年少な感じでした。でも音楽は皆様の心にググッツと入っている様子。

休憩中にメンバーと少しお喋り。平光さんは最近はハモンドオルガンを車に積み降ろししているので、少し筋骨隆々となっているかと思いきや、前回お会いした時よりも少しポッチャリ系。一方、プチダイエットをしていると言っていた大森さんはきっちり成果が出ていました。宮坂さんは年末にこのお店でお会いしたのですが、お話するのは今回が始めてでした。ハンサムな好青年、歌声が甘くいい声です。きっと女性ファンが多いんだろうと思いました。

2ステージ目はトリオの演奏で カルロス・ジョビンのボサノバ Corcovardでスタート。次がThere Will Never Another You、トリオの演奏になって平光さんのオリジナル Rainy Day、僕が大好きなレオン・ラッセルの A Song For You と続きます。このトリオが凄いと思うのは、Jazz、Rock、Fusion と間口が広い事に加えて、力の抜きどころが判っていて、自由自在に楽器でお喋りをしてくれるところのような気がします。宮坂さんが登場して、Alfie、Steal Awayを歌いました。そのあとお客様の中におられた、お誕生日の女性への Happy Birthday のサプライズプレゼント。エルビス・コステルのShe、その次は曲名をメモ出来なかったのですが、宮坂さんが大好きな曲のようで、思い入れ一杯にファンキーにうたいます。聴いていてメンバーの懐の深さに感心。音楽でお客様の心をしっかりグリップしている様に思いました。アンコールはたぶんバックストリート・ボーイズの曲で I Never Want To Hear You Say だったと思います。お客様も大喜びの楽しいステージになりました。

ステージの合間に、平光さんから4月のLovelyでのトリオライブのはがきを貰いましたが、4月18日のライブは是非行きたいと思っています。平光さん、出宮さん、大森さん、宮坂さん有難うございました。

013 いまや若手NO1の平光広太郎トリオの3人019イケメンのボーカル宮坂さん

今から思うと昨夜のライブは特別素敵なライブとなりました。

久しぶりに畑さんが名古屋に来るというので楽しみにしていたのが昨夜のライブ。今やJazzシーンにおいて浪速のチャーリー 畑ひろしの名前が定着している感じですが、僕が学生の頃はサミー ウィズ クラシックスでギターを弾いていた彼の印象は元気なブルースギターリストでした。ステージで服部良一さんの曲(僕が大好きな笠置シズ子さんの「ヘイ・ヘイ・ブギ」や霧島昇さんの「胸の振り子」)を演奏していた記憶が強く残っています。だから僕的には今も昔の記憶に捉われて、畑さんはブルースギターリストと思っています。

The Witzに入ったらすぐに、ニコニコ顔の美弥さんが畑さんと一緒に現れました。畑さんとは2年前の岡崎JAZZストリート以来だったのですが、当時より少しスマートになっている気がしたので尋ねtると、毎晩のステージ終了後の食事の量をを減らすことでかなりの減量に成功したとか。不摂生で日々おデブさんになっていく僕としては見習わないといけないなぁ と思いました。

ブルースが大好きなピアノの美弥さんやベースの名古路さんと畑さんのステージは相性抜群と思っていたのですが、期待に違わず凄く楽しいステージ。気心の知れた3人が楽しそうに楽器でお喋りするのが客先にも伝わり、お客さんも大盛り上がりになりました。

最初の曲が畑さんのセカンドアルバムに入っている How About You? でスタート、最初は少し様子見の暖気運転のような感じもありましたが、気心の知れた3人はアッという間にひとつになり、楽しい演奏を繰り広げます。The Days Of Wine And Roses、ボサノバのSo Many Stars、デュークエリントンの I Let A Song Go Out Of My Heart、Love For Sale とスタンダードナンバーのオンパレードなんですが、すごく自然体でニコニコしながら得意技を繰り広げる3人のミュージシャンの世界に客席は引き込まれていきます。僕は1stステージで、気負わず凄技を繰り出すバチューオーゾの世界にノックアウト。

休憩の時にニコニコ顔の美弥さんと話をしたけど、僕以上に彼女が演奏を楽しんでいる様子でした。そのニコニコ光線が客席に降り注がれ皆が楽しくなっているような気がしました。

セカンドステージは Someome Over Watch Me でスタート。畑さんのギターが前よりも更に饒舌に歌っているのが判ります。次のウェス・モンゴメリーのFried Pies ではブルージーなフレーズに早弾きが加わり、スリリングな演奏となります。このトリオが面白いのはアドリブの面白さ。畑さんの言葉に、ピアノの美弥さん、ベースの名古路さんが順番に返事をしていき、緊張と調和がとれた姿で曲が終わります。ボサノバのTriste、畑さんのソロギターでTenderry 普通ソロギターの演奏ってそんなに長くならないのだけど聴かせどころ満載の素敵な演奏となりました。美弥さんと名古路さんが戻りラストの曲がチャーリー・パーカーの Ornithology 畑さんの素晴らしいギターテクニック満載の充実した演奏に加えて、畑さんに応え熱い演奏でさらに曲に深い彩を添える美弥さんと名古路さんのフォローはとても素敵です。

楽しい時間はアッという間。客席のアンコールに応えての1曲がキャノンボール・アダレィのファンキーなナンバー Mercy Mercy Mercy。畑さんのギターに少しエフェクターを加えたのか、ワウワウの感じが出るギターでクールなフレーズが次々に披露されます。美弥さんも名古路さんも楽しげに畑さんをサポート。途中で畑さんが昔のジョージ・ベンソンみたいにギター弾きながらスキャットを繰り広げると、(初めて畑さんの歌声を聴いたのですが)負けじとピアノの美弥さんもスキャットを披露、残る1名、ベースの名古路さんは最初は歌うのを拒んでいましたが、ベースを弾きながらの楽しいスキャットを聴かせてくれました。客席は大喜び、拍手喝采のアンコール!!昨夜はすごく得した気分で時を過ごす事が出来ました。

ステージ終了後にノリノリの美弥さんにお礼を言い、畑さんにも挨拶をしたいと思っていたけど、別のお客様と会話が弾んでいたので、畑さんとの会話は次回にしようと思い店を出ました。

畑さん、また名古屋に来てくださいね!!

024最高のステージを作ってくれた3人に感謝。

ピアノ 中島美弥、ベース 名古路一也、ギター 畑ひろし

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Mercy Mercy Mercy は店内が一体となり大騒ぎ。畑さん!本当に素敵なステージありがとうございました。

2017年3月 1日 (水)

フィンガーピッキングギターリスト森本章裕さんの事

フィンガーピッキングギターリスト森本章裕さん、ナゴヤポップアップアーティストとして名古屋市内の観光スポットなどに時折出没しては素敵なオリジナル曲を演奏し、名古屋の街に新たな彩りを添えるというミッションをおび活躍しているミュージシャンです。初めてお目にかかったのは、2月2日の節分の日。翌日「得三」で行われるライブのチケットを買いにいった帰り道、ちょうど今池ガスビルの前で綺麗なギターの音色を響かせている青年を発見、思わず足を止めて彼の演奏を聴きました。その日は気温5度くらいで、道行く人もまばらでしたが、一生懸命にギターを奏でる姿に心を打たれました。曲の合間に少し話をしましたが、とても謙虚で真面目に音楽に向かっている印象を持ち、以来応援団の一員に勝手に加わりました。

その森本さんが、25日土曜日から4日間連続で今池ガスビル前で路上ライブを続けるとの情報。彼のツイッターを見ると天候にも恵まれ、お客さんもまずまず立ち止まって聴いてくれている様子なのに安心。最終日くらい応援に行かねば、と会社帰りに今池ガスビル前に行きました。会場では数名の観客が足を止め、彼のギターの音色に聴き入っていました。昨夜、聞いた曲はラビリンス、一目惚れ、スノーフレーク、桜、蛍、楓、雪、、セントバレンタインのオリジナル曲8曲でした。彼の曲は聴いていて絵画的なイメージが強く、映画のように始まりからエンドロールまでストーリーだった流れが感じ取れました。

ツイッターで無事4日間の演奏が終わった事を確認しましたが、要注意のミュージシャンとして引続き応援したいと思っています。

森本さん、よろしくお願いします。

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4日間の連続ライブを終えた森本章裕さん

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