2022年2月 4日 (金)

ブログを再開します(ご挨拶)

自分の事を人前にさらすのってどんな感じだろう?という疑問を感じ、手っ取り早く自分で人体実験を行う目的でブログを始めたのが今から10年前でした。その時は「6_6takaのブログ」という名前で、自分の身の回りで起きた些細な出来事を日記風に綴っておりました。

当時の興味は音楽(JAZZとBLUES)とお酒とマラソン関連の小ネタで駄文を重ねていたのですが、ある日「ふと」何でこんな事をしてるんやろ、と思うとキーボードを打つ手が止まってしまい、それ以来ブログの更新はなされる事は有りませんでした。

時を経てこの4年5ケ月の間に環境は大きく様変わりました。何よりも世の中は新型コロナの影響で、人と人との繋がりが一層希薄になりましたし、日常生活でマスクは必需品になり、大人数で音楽LIVEを楽しむ事ははばかられ、更に酒飲みから言わせれば蔓延防止法という名の禁酒法が施行されて「飲みにケーション」なんてものは死語になってしまいました。

一方、私自身の環境も変わりました。住まいが名古屋から京都に変わったおかげで、夜間に栄や今池界隈を徘徊していたのが今では、新京極や四条、浜大津あたりで目撃情報が報告されるようになりました。また還暦を超え、先月で永年勤務していた会社を退職し、今は悠々自適?のお金が無くて困る失業者になり、こうして昼間からパソコンに向かっています。加齢と共に仕事の処理能力は低下するし、老眼は進むし、体力は落ちるし、と残念に思う事が多い一方で、能力が上がる一面も実感しています。例えば短時間で嫌な事を忘れる事ができるし、お酒の力を借りなくても眠れるようになるし、ガッツリ飲まなくても酔っぱらう事ができるようになってきました。

人生の砂時計も終盤に差し掛かってきた今の私としては、来るべきものを拒まず、一喜一憂しながらも一期一会を大切に生きていこうと思います。そしてこのブログは毎日の日記代わりに残していこうと再開したします。墓場までの聖者の行進にお付き合い頂ければと思います。

よろしくお願いします。

Img_3172 浜大津港から琵琶湖を臨む

2017年9月10日 (日)

河田健さんの事 ~ 今岡友美&Dear Blues 7月25日 at Lovely

年寄りの特権は忘れる事が簡単に出来るようになることだ、という文章を最近読んだのですが、確かに記憶力が弱くなっているせいか、以前に比べると嫌な事でもあまり根に持たなくなったし、失敗してもクヨクヨせず、一晩寝ると平常心で朝を迎えているような気がします。齢を重ねるのと反比例して、あの世に行くまでの時間は間違いなく短くなっているのだから、思い出しても仕方が無いしょうもない事はとっとと忘れる方が余命の有効活用が出来るというもの。

と言いながら、大事な事や感動した事は忘れる前に記録しておこうと思う一方で、ナカナカ思うように筆が進まず、ブログの更新が滞る事態に陥っている有様です。

河田健さんのSAXを聴いたのは、7月25日のLovelyが初めて。全くどんな方か知らずに、今岡さんとDear Blues を聴きに行ったのにこの日一番印象に残ったのは、河田さんのSAXの音色とフレーズでした。一言で言うと「何と美しいフレーズを丁寧に奏でる人だろう!」という驚き、特に後半のステージのAfro Blue で今岡さんが得意のアドリブで河田さんに歌いかけると、普通のSAXプレーヤーならバリバリ吹いて返事をするところですが、丹精で綺麗に流れるようなフレーズで返事を返します。正にに職人芸、ヴァチュオーゾ!と感心した次第。曲の流れをガッチリとサポートするDear Bluesとの相性もバッチリでした。

LOVELY は今回で3回目の登場という河田さん。Like Someone In Love で始まったこの日のライブは、河田さんのオリジナルの心斎橋Stompや Spirit Of 大阪、変わったところでは ハービー・ハンコックの Wartermelon Manを交え、アンコールのオー・シャンゼリゼ まで終始、河田さんの巧みなSAXの音色に魅せられました。

ステージが終わってお話を伺うと僕と同い年との事、またこれからも名古屋に来て欲しい素敵なミュージシャンにお会いできて幸運でした。

0251 SAX  河田 健

0271 ピアノ 中島 美弥

0311 ドラム 山下 佳孝

0321 ベース 名古路 一也

0341 ボーカル 今岡 友美

0421 河田さん!また名古屋に来て下さい

 

2017年8月26日 (土)

JAZZ CONNECTION IN NAGOYAまであと1ケ月

8月17~20日までStar Eyes で平光広太郎ウィーク4days なる企画がありました。平光さんのファンの1人としてせめて1日位応援に行きたかったのですが、雑用に追われ結局4日ともスルーしてしまいました。そんな矢先、Twitterで4月末に瑞穂文化小劇場で録音をした平光広太郎トリオのアルバムの発売日が10月11日に決まったとのこと。最近、大活躍中のトリオのCDの出来上がりが凄く楽しみです。ひょっとすると9月23日のJAZZ CONNECTION で先行販売って事になるかもしれません。

今まで1ケ月以上前のライブのレポートを書いた記憶はないけれど、Star Eyes に行けなかったお詫びと、9月23日のJAZZ CONNECTION の応援の気持ちを込めて少しレポートをします。

その1. 畳でJAZZ ~ 7月22日 加藤大智トリオ+砂掛康浩 at 撞木館

最初「撞木館」て名前から、珈琲店かと思いましたが「文化のみち」の一角にある名古屋市有形文化財です。もともとは陶磁器商の井元為三郎さんが大正末期に建てた和洋折衷の邸宅でした。そこでのライブは何と観覧料200円だけという超お値打ちライブ。今回で3回目を迎えるこのライブは9月のJAZZ CONNECTION の宣伝も兼ねての企画との事。ライブ会場は1階の和室で、畳の上に座って聴くライブとなりました。もともとのライブの告知では、ピアノ 平光広太郎、アルトサックス 加藤大智、ボーカル JUNKO というトリオだったのですが、開演直前に見覚えのある男性がギターを抱えて会場にやってきました。ギターの砂掛さんはお住まいがこの近所で、撞木館のすぐ近くの山吹小学校に通っておられたとか。(記憶違いだったらご容赦下さい)今回はメンバーの応援の為に観覧料200円を払って演奏に駆けつけたとの事。思いがけず砂掛さんのギターが聴けたこのライブ、更にお値打感がアップしました。

演奏は平光さんのピアノと加藤さんのアルトサックスでスタート。曲は You'd Be So Nice To Come Home To 。JUNKOさんが加わり On A Sunny Side Of The Street。JUNKOさんが浴衣姿で登場したのは和室を意識してか。さらにギターの砂掛さんが加わり やさしさに包まれたなら へと進みます。地元の若手ミュージシャンの息はピッタリで、軽快にJAZZのスタンダードナンバーや Bosa Novaの名曲をこなしていきます。和室の畳の上で軽やかなJAZZが流れる昼下がりの光景。撞木館ならではの雰囲気を楽しみました。途中、JUNKOさんがボーカルエフェクターを駆使して波の音を作り、au のコマーシャルで桐谷健太が歌っている「海の声」を演奏。ライブの楽しさが増していきます。最後の曲は Moon  River だったのですが、お客様からの拍手が鳴り止まずアンコール。(残念ながらアンコー曲の名前が思い出せません) 9月のJAZZ CONNECTION の成功を予感させる楽しい演奏でした。それにしてもお金払って、演奏をしに駆けつけてくれた砂掛さん!有難うございました。

0141 最初はピアノとアルトのDuoでスタート

0211 ボーカルのJUNKOさん、ギターの砂掛さん登場

0221 楽しいステージをありがとうございました

その2. 「眠い!」 ~ 8月3日 加納奈美カルテット at Star Eyes

Twitterで「少し旅に出ます」というメッセージを見たのが8月1日。その日の夜は埼玉、2日は東京で演奏して、3日には名古屋に戻ってきてのステージ。心無しか平光さんに元気が無さそうだったので様子を聞くと、2日の夜のホテルのブッキングが上手くいかず、結局ステージが終わったあと夜通し車を走らせ、出宮さんを降ろし、奈美ちゃんを降ろし、大森さんを降ろし、自宅に辿り着いたのは午前5時過ぎだったとか。それは本当にご苦労様でした。結構ハードな旅をしてきた直後の演奏、ご本人曰く「眠い!」

このトリオが奈美ちゃん、高澤さんとで、前回Star Eyesで演奏した時の様子はレポートしましたが、抜群に楽しいステージでした。この夜は里帰りした奈美ちゃん+トリオの応援と、JAZZ CONNECTION のTシャツの購入を兼ねて Star Eyesに行きました。

ステージはBill Evansの Show Type Tune でスタート。平光さんのオリジナル Rainy Day は前回、高澤さんが来たときも演奏したけれど、クインテットとカルテットとの演奏では彩りが違う感じ。この夜の演奏は雨の日の気だるさ、Lazyな感じを一層受けました。曲は平光さんと奈美ちゃんとで双方で持ち寄ったそうで、普段のトリオとは少し違う曲調の曲も聴くことが出来ました。Four、My Foolish Heart と続き、奈美ちゃんが持ってきたというCharles Mingusの  Remember Rockfeller at Attica は初めて聴く曲。 心地よいグルーブ感の中に艶っぽさとクールさを感じる面白い演奏でした。

後半は I Love You で始まり、大森さんが肘を使ってタムの音程を調整しながらメロディーを弾く Moanin' で盛り上がり、I'm In The Mood For Love、Lost In The Stars でクールダウンし、最後の曲は Cannonball Addarley のFun、曲名通り凄く楽しい演奏になりました。客席からのアンコールに応えて(この時は本当にお客様が曲を指定)演奏したのが Speak Low 。旅の疲れを感じさせないホットでクールな演奏となりました。

ステージの後、今年バージョンのJAZZ CONNECTION のTシャツ(紺色の生地に黄色でシンボルマークがデザインされたもの)を購入しました。9月23日まで残り1ケ月。少しミーハーですが、このTシャツを着てJAZZ CONNECTION を聴きに行こうと思っています。

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平光広太郎トリオ(ピアノ:平光広太郎、ベース:出宮寛之、ドラム:大森ヒロ)

0181 帰省ライブの加納奈美ちゃん

0201

9月23日のJAZZ CONNECTION 今から楽しみです。

2017年8月14日 (月)

ミサイル注意! 其の2

72年前の8月14日 日本はポツダム宣言を受諾し日本の敗戦が明確になりました。今、北朝鮮のお馬鹿な将軍様はグアム目掛けて弾道ミサイル4発を発射すると言い、アメリカのお馬鹿な大統領は、「やれるものならやってみろ、取り返しのつかないことになるからな!」と捨て台詞を呟く一方で、「グアムにとってはとてもラッキーな宣伝効果!観光客が10倍になるぞ!」なんて信じられないシュールなお言葉を発している始末。目糞鼻糞の低次元のやりとりに翻弄される我が国は地獄に向かってまっしぐら!!という事になるのでしょうか。そもそも僕たち「日本人」は72年前に起きた惨劇から何を学んだのだろう、と切なくなります。

6月に放送していた「ミサイルが発射された時の対応」についての広告放送は今回は無く、それはそれでいい事なのだけど、総務省のホームページを見てみると、この異常事態に際して何ら更新された形跡が無い様子。肝心な時には本題に触れず口をつむぎ、死んだふりをする安部政権の実態が露呈している様に思います。

飛んでくるミサイルに対して総務省曰く「1.速やかな避難行動、2.正確かつ迅速な情報収集、行政からの指示に従って落ち着いて行動して下さい。」との事。でも肝心の行政にこうした不測の事態に対応するコンティンジェンシープランは皆無な状況。ミサイルの推定軌道に合わせ、PAC3の配備を終えました、との報告ですがPAC3の射程距離は10~20KMとの事。ミサイルを打ち落とす事は極めて難しそうです。

僕が政府の「ミサイル注意!」の広告に腹を立てていた直後に発行された「PRESIDENT 7月31日号」のNews File の記事のタイトルは「ミサイル避難「行政の指示どおり動くと死ぬ」。記事の内容は自治体の危機管理能力の低さとその原因に触れており、現在の防災演習が「筋トレ重視、脳トレ軽視」の予定調和型の住民参加型訓練に終始し、組織横断的な不測事態への対応という要素が欠落している点、第二に計画そのものが滅茶苦茶な内容である点を指摘しています。

一般的にコンティンジェンシープランの実行計画を策定する上での要素として、1.訓練:策定したシナリオ通りに参加者が行動できるか、2.模擬演習:不測事態を想定した時どう行動するかを考え、実行に移すか、が必要になります。今回の緊急事態に備えて、各自治体は組織横断的な「脳トレ」に本気で取組む必要があるはずです。

一方、今日のニュースを見ていると、今回の一連の動きの中でビットコインや金の値段が急騰し、一儲けした連中は有り金を持って海外避難という動きも出て来ているそうです。正直言って今、核弾頭付きのミサイルが飛んでくれば回避手段は無いと思うので、開き直って「一寸の虫にも五分の魂」、頭上に核弾頭が落ちるまで、声高に核廃絶を叫び続けようと思う今日このごろです。

Photo_2

「ミサイル注意」の看板の8月14日バージョンです。

伯楽登場 ~ casaricoto「hiro & friend」 Live (8月10日)

僕が好きなタイプの人って一生懸命に何かを伝えようとする人なんですが、この日のパラダイス・カフェのステージに登場した5人のタイプの違うミュージシャンは、5人とも僕のストライクゾーンに飛び込んできました。ライブが終わりミュージシャンとお客様とで集合写真を撮った後、このライブを企画し素敵なミュージシャンを集めてきたcasarikoto のhiroさんにご挨拶。年齢を伺うと僕と同世代。アラカン(注:嵐寛寿郎では無く、around 還暦の意味)の我が身を省みたとき、とても勇気付けられました。

この夜のライブの様子は熱心なファンの方がTwitterやブログで既に投稿されていますが、僕なりにレポートしておきます。

パラダイス・カフェ:いつも得三に行くとき前を通るんだけれど、一度も中に入った事の無かったお店、道路から階段を下りて店内に入ると、ステージにはグランドピアノがあり、照明や音響もしっかりした機材が置いてありました。壁には黒人のミュージシャンを描いたデッサンが飾ってあり、落ち着いた雰囲気。ウィスキーはシーバスが1杯700円とこれは少しお得。今池の老舗ライブハウスの雰囲気が感じられました。

hiroさん:数年前に30年ぶりにギターの封印を解き、詩の世界に戻ってきたとの事。ご本人によると気に入った音が出るように、ギターの弦をダダリオフォスファーミディアムゲージに張り変えこの日に臨まれたとの事。「天使の羽かりて」を歌い2曲目の「愛に甘えたい」 を弾きだしてスグ、「どうしたんだ今日の俺!」ってポツリ。でも気を取り直して「それが最後の」「落書きみたいな4月のページ」なんかを歌うと、どんどん調子を取り戻して、切々とラブソングを歌い上げるhiroさん。カッコよかったですよ。

納谷亜紀子さん:音楽の引き出しが多そうなお嬢さん。普段レストランでピアノの弾き語りをする時はお客様の食事の邪魔にならないように気をつけて歌っておられるとか。お店のグランドピアノで気持ち良さそうに歌っておられました。3曲目の「名古屋手羽先倶楽部」は特別に音源が用意されており、客席参加型の曲となっていました。彼女が「手羽先」って歌うと客席も「手羽先!!」って叫ぶ賑やかな曲。最後の曲 夜明け~鞄 は心地よい情感が溢れる曲になっていました。

大池徹くん:ギターの弾き叫び、と書かれていたけれど伝えたいという心が唄の中から飛び出してくるタイプ。僕が大好きなタイプのミュージシャン。お話を伺うと現在25歳で、ギターを始めたのは今から3年前。ギターと同時に曲も書き始めたそうです。声がでかくて、特に高音の声の伸びが半端じゃない。唄はパズルピース、アンパンマンマーチ、もう少し、ライフ の4曲でしたが、いつか彼にはブルースやバラードなんかも歌ってほしいと思いました。

gamaちゃん:お店に入った時、すごい美人がいるなぁ、と思ったのですが若干20歳のお嬢さん。休憩中に廊下ですれ違った時、ニッコリ微笑んでくれたようなのですが、その時は口にマスクをしておられたので表情はよく分かりませんでした。曲は プラネタリウム、涙そうそう、何度でも、糸、の4曲でした。声が透き通り、心に浸みるような歌声にアラカン世代はきっと癒されるだろうと思いました。

森本章裕さん:お店に入る前に今池ガスビルの前に彼の姿が無いのを確認して、この日は特別な日なんだ、と思いました。彼に初めて今池ガスビルの前で会ったのが、今年の2月2日節分の日。それから半年が経ち、ようやく念願が叶いハコで彼の演奏を聴ける幸せを実感しました。本人曰く、「体調がすごく悪かったんです」。でも体調の悪さを吹き飛ばす素晴らしい演奏でした。音響設備のシッカリした会場で聴くと、タッピングの音やハーモニクスの響きもしっかり聞えてくるので、ガスビル前で聞いている何倍も得した気分になりました。曲はエスケープ、ハネムーン、ダーティーワーク、蛍、ラビリンス で、終わりのはずが、客席からのヤンヤのアンコールに応えて演奏したのがモーニングタウン。お客様からは拍手が鳴り止みませんでした。

という事で、お客様とミュージシャンとで集合写真を撮って今回のイベントは無事に終わりました。hiroさんによると次回は10月に計画中との事。次回が楽しみです。

001今回のライブの仕掛人hiroさん

0621タッチを歌う納谷さん

0641将来が楽しみな大池君

0671アラカン殺しのgamaちゃん

0711天才ギターリスト森本さん

0751素敵なステージを有難うございました

00210月に再会できるのを楽しみにしています

注:伯楽って駿馬(優秀な人材)を見つけるプロフェッショナルの事です。











2017年8月13日 (日)

夏の唄

気がつくとお盆に入ってしまいました。小学校の頃、この時期になるとそろそろ夏休みの自由研究と日記にとり組まないとヤバイ!と微かな焦燥感にかられていた記憶があります。それから半世紀を経て、あの頃と同じように焦っている成長しない自分の姿があります。7月半ばから8月前半にかけて、いい感じのライブを見てきました。時間の経過とともに楽しかった記憶が忘却の彼方に消えて逝くのは残念な気がするので、今日から少しずつ様子を思い出しながらレポートしていきます。以下のライブをレポートする予定。

7月22日 加藤大智トリオ(Vo: JUNKO, P:平光広太郎、AS: 加藤大智)ゲスト G:砂掛康浩 at 撞木館

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7月25日 今岡友美 & Dear Blues(Vo:今岡友美、P:中島美弥、B:名古路一也、D:山下佳孝) ゲスト AS:河田健 at Jazz Inn Lovely

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7月29日 OTIS 31周年祭 at OTIS

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7月30日 Nagoya Groovin' Summer 2017 (一之瀬大吾Duo、早川ふみ&平光広太郎、北床宗太郎カルテット、大友玲子&中島美弥、名古路一也) at ナディアパークアトリウム

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8月1日 高橋誠カルテット(Vn:高橋誠、P:林祐市、B:長谷川英喜、G:荒川岳大) at  インターシティ

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8月3日 加納奈美カルテット(AS:加納奈美、P:平光広太郎、B:出宮寛之、D:大森ひろ) at Star Eyes

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8月5日 青山春裕 & OTIS Band (G:横山和明、木下和彦、B:村上聡志、D:早川泰弘、Vo,Cho:内海チカ) at OTIS

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8月10日 HIro & Friends (G,Vo:hiro、P, Vo:納谷亜紀子、G,Vo:大池徹、V:Gama、G:森本章裕) at Paradise Cafe

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という事でボチボチ書いていきます。よろしく!

2017年7月16日 (日)

平松千恵子さんの事

平松千恵子さんが師匠 安藤敏子さん(2010年1月没)の語りに感銘を受けて、得三でのライブの後、弟子入りを申し入れたのが2007年9月1日。「たかが十年されど十年」と題して、9月2日に天白文化小劇場で芸暦10周年の記念公演を催されるとの事。今、Jamesonを飲みながら気持ちよくこれを書いていますが、僕が飲んでるのは8年間 樽で熟成させたものだと思うけれど、10年の間にその芸を熟成して来られた事に頭がさがります。この10年の間に安藤敏子さん、六柳庵やそさんという2人の師匠を看取り、ご自身の「語り」の世界を広げてこられたようです。されど芸の道は遥か、一生かかって更なる先へと芸術を極めていかれることだと思います。

で、僕はと言えば「語り」なるものを体験したのは7月4日の台風の日が始めて。丁度その日の午後、何の因果か東京に出張を入れてしまい無事に名古屋に戻れるかどうかも怪しい状況。神様の思し召しか、気まぐれな低気圧の御蔭か、公演が始まる前に名古屋駅に辿り着くことが出来ました。得三に行くと明らかにいつもと雰囲気が違う超アウェイ状態。還暦間際の僕が、若輩ものに見えるお客様たち。でも公演の幕が開き、六柳庵やその三味線の音に合わせ端唄を唄う平松さんの語りが始まると、巧みな語りの世界に誘われ易々とファンになってしまった次第。

9月2日の公演はシタール、タブラッカ、バリガムラン、ビブラフォン、バリ舞踊を従えての賑やかな公演となるそうなので、是非とも新しい刺激を求め聴きに行きたいと思っています。

と少し前書きが長くなりましたが、何故僕が平松さんの事を知ったのかを「語り」調で書きます。(外来語を江戸風に直す遊びが正直面白かったです)

其の壱 事のはじめ

時は水無月13日の亥の刻、タカは新栄の振遊庵(SWING)で親誘憂歌隊(DEAR BLUES)の寄席(ライブ)が終わり、広小路葵の交差点に居た。「メッチャ面白かったけれど少し飲みが足らへんな。少し近くのお店で飲みなおそう」。歩いて20間(56メートル)程にある居酒屋大帝須(OTIS)の階段を降り、地下にある店の片面長机(カウンター)に席を落ち着けた。店の亭主 横さんと話をしていると、黒っぽい着物を身に着けた妙齢の姐さん二人がタカの隣に腰掛けた。一人のご婦人が二種類の興行案内(チラシ)を横さんに手渡しながら「案内が出来ました。少しお店に置かせてくださいな。」と言いながら、チラリと視線をタカに向ける。タカは艶っぽい姐さんたちの様子を気にしない素振りをしながら麦来火酒(ウィスキー)を舐める。と、横さんが「タカさんもどうぞ」と二枚の興行案内を手渡した。見ると一枚は文月4日(7月4日)の今池 得三での興行、もう一枚は長月2日(9月2日)の興行案内。その時、初めて「語り」という芸能を知ったタカ。「それにしても10年とは大変やね。師匠には随分可愛がってもろうたんですか。」「いえいえ、この世界、師匠の前に出ようとすると師匠は全力で潰しにかかってくるんです。」との返事に芸の世界の深さ、怖さをタカは感じた。「来月4日の興行は、20歳禁の艶話。お時間があれば、是非お運び下さいな」との誘いに「わかりました。これも何かのご縁。是非お伺いしますわ。」

というのが7月4日の「語り」ライブの始まりでした。冒頭にも書きましたが、聴きに来られているお客さんの一部は端唄、三味線のお弟子さん達とお見受けしましたが、易々と平松さんの「語り」の世界に引き込まれました。

9月2日の天白文化小劇場での公演に是非お邪魔したいものだ、と思っています。

070401端唄でライブは始まりました。

070402_2
付き馬屋話{女郎蜘蛛の挑戦」を語る千恵子さん

070403
20禁 大江戸張形始末 を語る千恵子さん

070405アンコールは端唄で「縁かいな」でした

2017年7月 8日 (土)

一期一会の唄

気づけば既に1年の半分が終わっている。時の移ろいは記憶を否応無く過去に押しやり、思いがけない出会いを作ってくれるようです。6月に聴いた素敵なライブの報告をしようと思い昨日は結構克明に書いたのですが、何故か途中でパソコンが固まってその時のレポートは見事に消えてしまいました。

同じ事を書いても仕方が無いので6月に聴いたライブの中で特に印象に残った唄をピックアップして報告する事にします。

Dear Blues Live At Swing (6月13日): Dear Blues がトリオで演奏するのを聴くのは5年ぶり位、美弥さんの話だと今回の Swing では初めてだったとか。このトリオが素敵なのはJazzの楽しさを存分に堪能させてくれること。普段ニコニコ楽しそうにピアノを弾いている美弥さんの表情が一瞬険しくなり、一気にドーダッ!!という凄いスピードで旋律を奏でるのを、ベースの名古路さんとドラムの山下さんがガッチリ受け止めて、キッチリ投げ返すところ。楽しさとカッコ良さが混じったスリルのある演奏に心が躍ります。一番印象に残った曲は Ten Years Gone。 レッド・ツェッペリンのロックの曲ですが、名古路さんがベースにファズをかけて少し音を歪ませて演奏。昔、ガンガンにロックを聴いていた僕の脳裏にこの曲はしっかり刻まれました。

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高澤綾クインテット Live At Star Eyes(6月15日) : 30年来の友人と久しぶりにお酒を飲もう、と選んだのがこの日のライブ。今、名古屋の若手で一番元気のあるピアノトリオにお江戸で活躍中の美女二人(SAXの奈美さんは名古屋出身だし、話を聞くとトランペットの綾さんも名古屋の生まれだとか)が加わった凄く素敵な組合せ。綾さんのオリジナル Bubudyで始まったステージはストレート・アヘッドなJAZZが聴けて大満足なステージとなりました。特に印象に残ったのは平光さんのオリジナル Straight Line で、どこまでも突っ走ろうとするピアノトリオの演奏にしっかりと寄り添いながら、曲調に女性らしいテーストを加えた演奏を聴かせてくれたブラス2人の演奏は素晴らしく「こんな解釈の Straight Lineもあるんだ!」と感心しました。

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今岡友美 Dear Blues Live At Lovely (6月29日): 昔、来日したギターリストの Jim HallさんがFMラジオのインタビューでこんな事を言っていました。「ホールさん、Jazzで大切な事ってなんでしょうか」その答えが「Spontaneous(自発的な)」。この夜のライブは客席のミュージシャンの一体となって、Spontaneousな空間が生まれていたようです。お客様の入りは満席とはいかなかったけれど、音楽を素直に楽しいんでおられる方が多かったようです。ステージはThelonious Monk の Off Miner でスタート。美弥さんのピアノは凄く楽しげ、爽やかメロディーの James に続き今岡さんが登場し、On A Clear Day You Can See Forever を歌うといい感じに客席の空気が緩みます。The Way We Were、My Favorite Things、お店のお客さんの顔が自然にほころびます。僕の隣にはソロモン諸島出身という可愛らしい娘さんとイケメンの青年の若いカップルが小刻みに体を揺らしながら唄を楽しんでいました。God Bless The Child ではベースの名古路さんと今岡さんのスキャットの掛け合いを楽しみました。It's A Sin To A Lie で少しクールダウンした後、Lady Mamalade で盛り上がって前半のステージは終了。

休憩中に今岡さんがやって来て「今日のお客さん凄くイイネ」って笑顔で話しかけてきましたが、客席がミュージシャンの演奏で盛り上がるのと同時にミューシャン自身もお客さんの反応で勇気付けられるようです。

後半は Close To You や Nica's Dream などのスタンダードナンバーが続きましたが、会場の楽しげな空気は続き、アンコールのSince I Fell For Youまで、客席の笑顔は絶えることがありませんでした。

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2017年7月 1日 (土)

ミサイル注意!?

沖縄慰霊の日の6月23日 政府広報でテレビに北朝鮮からの「弾道ミサイルが落下時の行動について」という意味不明なCMが流されるようになりました。このCMは2週間続くそうですが、税金を使って相変わらずバカな事をやっているなと腹が立ちます。

6隻のイージス艦の建造費は1400億円、維持費が年間40億円、今年度の防衛費は5兆1251億との事。これだけ国民の税金使ってるなら着弾する前に打ち落とせ!と言いたいところ。そもそも「ミサイル注意!!」って言われてどう注意しろと言うんだろう?発射されて10分以内に着弾するミサイルに対し、①速やかな避難行動、②正確かつ迅速な情報収集 小さな文字で「行政からの指示に従って、落ち着いて行動してください。」との記載内容だけど、こんな非常事態に落ち着ける訳がない。こんな広告をよりによって「沖縄慰霊の日」に広報する無神経さも気持ちが悪い!!

それと同時に、最近の安部内閣の下で次々に決まっていく治安維持法復活に向けた不穏な動きが心配になります。平成25年12月13日に施行された特定秘密保護法に引続き、「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ改正組織的犯罪処罰法が6月15日に「中間報告」という禁じ手で強行採決されてしまいました。そもそもこんな危険な法律がドサクサに紛れて易々と可決されてしまうのは、内閣情報官の北村滋を筆頭に政府に入り混んでいる警察関係者が、政治家のスキャンダルをネタに与党の先生達に脅しを掛けているからではないか、と邪推もしたくなります。

加えて、大衆迎合的なマスコミが流すスキャンダルの氾濫と野党の著しい機能不全。森友で始まり加計で終わった感じの今回の通常国会。国民主権を考えるならスキャンダルより、もっと大切な懸案事項に正面から取組んでほしかった。24日の日曜日、辟易したのはどのチャンネルでも「はげー!!」と怒鳴る某代議士の不愉快なニュースが流れていた事。都議選があるというのに候補者の都政に対する選挙公約はニュースで聞くことが出来ず、テレビの画面に映し出されるのは自民党の先生方の稚拙な常識を疑う発言とそれを批判する野党の先生方の罵詈雑言ばかり。

これではお先真っ暗と肩を落すのではなく、物事の本質を見る目を養わねば、と思う今日この頃です。(ミサイル注意の標識を作ってみました)

Misairu

2017年6月 2日 (金)

Big Friday Jazz Live ~ 浅井翔太トリオ at イオンモール熱田

プレミアムフライデーとなる5月26日は仕事の関係で磐田市に出張。帰りの新幹線の中で、プレミアムフライデーのイベントとして、Big Friday Jazz Live という名前で浅井翔太トリオがイオンモール熱田で無料ライブを行うことを知りました。

このトリオはオルガン 平光広太郎、ギター 原努、ドラム 浅井翔太という編成ですが、平光さんがオルガンを弾くのを聴いてみたいとずっと思っていたので、会社帰りにイオンモール熱田に立ち寄ることにしました。

会場に到着したときには既に、演奏ははじまっていました。1階の少し広いスペースに椅子が20席ほど用意されており、買い物途中の家族連れや、おばさんたちが熱心に演奏を聴いていました。曲はビートルズのDay Tripper 、平光さんがこの曲を弾いているのを聴くのは初めて。ハモンドオルガンの音色が結構ポップな雰囲気を醸し出しています。原さんのギターのフレーズはきっちりジャズっぽいのに明るくて楽しい感じ。曲はスタンダードの You'd Be So Nice To Come Home To、Body And Soul と続きます。オルガンの心地良い音色はかなり大きなレスリー社製?のスピーカーから出ていました。このスピーカーは重さ50Kgくらいあって真空管を使っている60年代製だとか。柔らかで暖かな音は真空管のせいでしょうか。

多くの人が集まるスペースでのライブで見ていて楽しいのは子供たちの存在で、今回も3歳くらいの女の子が手をたたきながら曲に合わせてピョンピョン跳ねています。 ライブの楽しさが彼らの様子から伝わってきます。

最後の曲は Close To You でしたが初めて聴いたオルガントリオの演奏。とても素敵でした。1ステージが30分と短かったは残念でしたが、チョット得した気分になるプレミアムな金曜日になりました。

Bigfriday
浅井翔太トリオ(オルガン 平光広太郎、ギター 原努、ドラム 浅井翔太)

2017年5月26日 イオンモール熱田 にて

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