2017年3月26日 (日)

蕾雨

目を覚まし、窓の外を見ると小雨が降っている様子。これで安心して「穂の国豊橋シティマラソン」を欠場できるとホッとしている自分の姿が情けない。

今シーズン最後の大会を豊橋にしようと思い申込んでいたのですが、練習不足に加え、モチベーションが全く上がらず、仲間に気合を入れてもらおうと、金曜日の夜にこの間静岡マラソンを走った熊ちゃんのお店に行ったら、熊ちゃんも大会終了後はモチベーション低下に悩んでいるとの事。「こんなときは無理しない方が良いかもしれないですね、膝の具合も良くないし天気も雨が降りそうだし・・・」なんて気持ちは欠場モードに傾いていきました。

そういえば近くにこの間沖縄マラソンを走ったマスターの店があったなぁ、と得意の梯子酒。お店の女の子に沖縄マラソンの様子を聞くと、とても楽しい大会だったけれど死ぬかと思ったとの事。僕は平坦な島の海岸線を走るくらいにしか思っていなかったのだけれど、コースは嘉手納基地を含むとてもアップダウンがきついコースだったそうです。でも沿道の応援は途切れる事がなく、しかも米兵なんかも参加しているせいで、賑やかなお祭りムードの大会だったとか。来年は一緒に出場しませんか、なんて誘われたけれど、とても走りきる自信が無いので断りました。

そんな夜に思いがけない再開も。近々海外の日本人学校に赴任する予定と聞いていたM先生が仲間とお店に来ていました。あと1週間ぐらいで日本を出発するそうで、赴任期間は3年間との事。良ければ離日前に一度OTISで一杯飲んでお別れしましょう、と一緒に写真を撮り、握手して別れました。ふと別れの季節が来ているのに気づきました。

僕のランニングコースの香流川の早咲きの桜は既に散り始めていますが、川の両岸の桜並木の染井吉野はまだ蕾のままです。ほころび始めた花の蕾に降り注ぐ柔らかな陽の光と優しい雨が、新たな息吹と出会いを連れてきてくれるのでは、という想いを込めて「蕾雨」というタイトルにしました。M先生の新たな旅立ちに幸多かれと願います。

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香流川沿いの桜とウグイス、春近し

2017年3月20日 (月)

Another Night In Otis

今朝の新聞でチャックベリーさんが亡くなったことを知りました。90歳、ご冥福をお祈りします。

昨年末に青山さんのLIVE で買った The Fave Raves の新譜 Another Night In Memphis がやたら良くて、スマホに入れて時々聞いているのですが、中でもJ Blackhoot のTaxi はお気に入りです。J Blackhoot で検索すると You-Tubeで彼の生前のステージの動画に出会うのですが、これがまた涙もので、スッカリTaxiにはまっています。

その青山さんが3ケ月ぶりに名古屋に歌いに来るというので、ワクワクしながらOtisに行きました。お店のお客さんは殆どが常連とおぼしき叔父様と叔母様方で、僕なんかは若輩者の感じでした。最前列に座り、いつものようにJamesonをロックで注文。1杯目が殆ど無くなった頃にメンバー登場。昨夜のOtisバンドはギターの木下さん、横山さん、ベースの村上さん、ドラムの早川さんに加えて紅一点、コーラスでチカちゃんが加わるという最強の布陣。曲は酔いも手伝いしっかり覚えてないのですが、Hooked On A Feeling、I Can't Be Satisfied、Just Becouse、なんかをやり、客席参加でボビー・ウーマックのHow I Missed You Babyを歌って小休止。あまり広くない店内は熱気で大盛り上がり。ガンガンお酒が進みます。

僕は青山さんのシャウトが大好きなんですが、昨夜感じたのは客席をグイグイと引っ張る歌の力強さ。お客さんは皆大喜びのニコニコ顔で、彼の歌に引き込まれていきます。それもこれもOTISバンドの強力なサポートがあってこそと改めて感心する次第。

後半はBaby Baby Baby、青山さんとチカちゃんのデュオでPrivate Number、ジョニーテーラーの Who's Making Love、最後の曲は僕がはまっている Taxi。素晴らしいステージに拍手が鳴り止まず、アンコール!!青山さんが木下さんからギターを借りて、一人で サム・クックの A Change Is Gonna Come を歌ってステージ終了。楽しい時間はアッという間に終わり、素敵な演奏を聴かせてくれたメンバーと青山さんに挨拶をして店を出ました。青山さんは来月の1日に今度は The FAVE RAVESのメンバーとOTISに来てくれるらしいので、今からその時がとても楽しみです。

010青山春裕 In OTIS

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迎えるOtisバンドのメンバー、チカちゃん、村上さん、横山さん

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Private Number を歌う青山さんとチカちゃん

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アンコールがサム・クックの名曲 A Change Is Gonna Come








2017年3月11日 (土)

Livehopping

う~ん と考えても良い日本語訳が浮かんできません。梯子酒の英訳がBarhoppingなんで、何となく意味は判ってもらえるかな、なんて思うのですが、昨日、一昨日で3本のライブを聴きました。いずれも素敵なライブだったのですが、特に昨夜 The Witz で聴いた畑ひろしさんのライブは大盛り上がりでとても楽しく、12時間以上たった今でも、その時の様子を思い出しては、ニヤニヤしています。本当に良い音楽は人を幸せにしてくれるのだと実感しています。

という事で2年ぶりのライブレポートです。

心優しきギターリストの森本章裕さんが今週は水曜日から金曜日まで今池ガスビルの前で夕方演奏するというので、木曜の夜応援に行きました。およそ1週間の内半分は、今池ガスビルの前で夕方3時間近く演奏を続けている彼の姿勢には唯々頭が下がる思い。 木曜日はそれ程寒くもなく、道行く人達が足を止めて彼の演奏に耳を傾けていました。森本さんは曲と曲との合間に、丁寧にお客さんに声を掛け、名刺代わりに自分のCDのチラシを配り「バラード系が好きですか、アップテンポの曲が好きですか」と聞きながらお客さんの好みに合わせて曲を選びます。演奏するのはオリジナル曲が中心ですが、その夜は自転車でやってきたオジサンが彼のCover Album「One-man Show」を買ってくれた御礼にとCDの中に収録されているカーペンターズの「青春の輝き」も演奏しました。お客さんが少し途絶えたところで、「先日、Youtubeにアップした曲を聴いてもらえませんか」と僕に声を掛けて「なんでもないや」を演奏、美しいギターの音色が耳の奥に残りました。この日僕が聴いた曲は5曲位だったのですが、前回会った時には演奏しなかった曲を選んで演奏してくれたようで、彼の気配りに感謝。

008今池ガスビル前で頑張る森本さん

森本さんに挨拶をして覚王山のスターアイズへ。

前回、平光広太郎トリオの演奏は1月にLovelyで聴いたけれど同世代の若者が気持ち良さそうに自分達の音楽を紡ぐ様子が気に入って、是非ともまた聴きたいと思っていました。彼らには誠に失礼ながら平日の夜スターアイズなので少し応援が必要かな、とお店に向かった次第。お店のドアを開けると既に演奏は始まっていて、小気味良く刻む大森さんのドラムの音と既にエンジンがかかった感じの平光さんのピアノの音が聞こえてきました。僕の思いに反して、店内はお客さんで一杯。平光さんが毎晩色々なお店で活躍しているのはブログやツイッターで知っていましたが、「こんなに人気があるんだ」と改めて嬉しくなりました。

最初の曲が I Love You, 次の曲がエリック・サティのJe Te Veux、宮坂さんが登場してStrenger In The Night、Let's Get Lost、Night And Day、Sweet Lorraine、The Look Of Love で1ステージ目終了。演奏は1月に聴いた時より明らかに進化していて相手の手の内を判りながら色々荒業を出し、それを楽しむように安定感の中にも、ピリッとした緊張感のあるステージとなりました。客先のお客様を見ると皆様僕より上の世代?演奏している4人とお店のスタッフが年少な感じでした。でも音楽は皆様の心にググッツと入っている様子。

休憩中にメンバーと少しお喋り。平光さんは最近はハモンドオルガンを車に積み降ろししているので、少し筋骨隆々となっているかと思いきや、前回お会いした時よりも少しポッチャリ系。一方、プチダイエットをしていると言っていた大森さんはきっちり成果が出ていました。宮坂さんは年末にこのお店でお会いしたのですが、お話するのは今回が始めてでした。ハンサムな好青年、歌声が甘くいい声です。きっと女性ファンが多いんだろうと思いました。

2ステージ目はトリオの演奏で カルロス・ジョビンのボサノバ Corcovardでスタート。次がThere Will Never Another You、トリオの演奏になって平光さんのオリジナル Rainy Day、僕が大好きなレオン・ラッセルの A Song For You と続きます。このトリオが凄いと思うのは、Jazz、Rock、Fusion と間口が広い事に加えて、力の抜きどころが判っていて、自由自在に楽器でお喋りをしてくれるところのような気がします。宮坂さんが登場して、Alfie、Steal Awayを歌いました。そのあとお客様の中におられた、お誕生日の女性への Happy Birthday のサプライズプレゼント。エルビス・コステルのShe、その次は曲名をメモ出来なかったのですが、宮坂さんが大好きな曲のようで、思い入れ一杯にファンキーにうたいます。聴いていてメンバーの懐の深さに感心。音楽でお客様の心をしっかりグリップしている様に思いました。アンコールはたぶんバックストリート・ボーイズの曲で I Never Want To Hear You Say だったと思います。お客様も大喜びの楽しいステージになりました。

ステージの合間に、平光さんから4月のLovelyでのトリオライブのはがきを貰いましたが、4月18日のライブは是非行きたいと思っています。平光さん、出宮さん、大森さん、宮坂さん有難うございました。

013 いまや若手NO1の平光広太郎トリオの3人019イケメンのボーカル宮坂さん

今から思うと昨夜のライブは特別素敵なライブとなりました。

久しぶりに畑さんが名古屋に来るというので楽しみにしていたのが昨夜のライブ。今やJazzシーンにおいて浪速のチャーリー 畑ひろしの名前が定着している感じですが、僕が学生の頃はサミー ウィズ クラシックスでギターを弾いていた彼の印象は元気なブルースギターリストでした。ステージで服部良一さんの曲(僕が大好きな笠置シズ子さんの「ヘイ・ヘイ・ブギ」や霧島昇さんの「胸の振り子」)を演奏していた記憶が強く残っています。だから僕的には今も昔の記憶に捉われて、畑さんはブルースギターリストと思っています。

The Witzに入ったらすぐに、ニコニコ顔の美弥さんが畑さんと一緒に現れました。畑さんとは2年前の岡崎JAZZストリート以来だったのですが、当時より少しスマートになっている気がしたので尋ねtると、毎晩のステージ終了後の食事の量をを減らすことでかなりの減量に成功したとか。不摂生で日々おデブさんになっていく僕としては見習わないといけないなぁ と思いました。

ブルースが大好きなピアノの美弥さんやベースの名古路さんと畑さんのステージは相性抜群と思っていたのですが、期待に違わず凄く楽しいステージ。気心の知れた3人が楽しそうに楽器でお喋りするのが客先にも伝わり、お客さんも大盛り上がりになりました。

最初の曲が畑さんのセカンドアルバムに入っている How About You? でスタート、最初は少し様子見の暖気運転のような感じもありましたが、気心の知れた3人はアッという間にひとつになり、楽しい演奏を繰り広げます。The Days Of Wine And Roses、ボサノバのSo Many Stars、デュークエリントンの I Let A Song Go Out Of My Heart、Love For Sale とスタンダードナンバーのオンパレードなんですが、すごく自然体でニコニコしながら得意技を繰り広げる3人のミュージシャンの世界に客席は引き込まれていきます。僕は1stステージで、気負わず凄技を繰り出すバチューオーゾの世界にノックアウト。

休憩の時にニコニコ顔の美弥さんと話をしたけど、僕以上に彼女が演奏を楽しんでいる様子でした。そのニコニコ光線が客席に降り注がれ皆が楽しくなっているような気がしました。

セカンドステージは Someome Over Watch Me でスタート。畑さんのギターが前よりも更に饒舌に歌っているのが判ります。次のウェス・モンゴメリーのFried Pies ではブルージーなフレーズに早弾きが加わり、スリリングな演奏となります。このトリオが面白いのはアドリブの面白さ。畑さんの言葉に、ピアノの美弥さん、ベースの名古路さんが順番に返事をしていき、緊張と調和がとれた姿で曲が終わります。ボサノバのTriste、畑さんのソロギターでTenderry 普通ソロギターの演奏ってそんなに長くならないのだけど聴かせどころ満載の素敵な演奏となりました。美弥さんと名古路さんが戻りラストの曲がチャーリー・パーカーの Ornithology 畑さんの素晴らしいギターテクニック満載の充実した演奏に加えて、畑さんに応え熱い演奏でさらに曲に深い彩を添える美弥さんと名古路さんのフォローはとても素敵です。

楽しい時間はアッという間。客席のアンコールに応えての1曲がキャノンボール・アダレィのファンキーなナンバー Mercy Mercy Mercy。畑さんのギターに少しエフェクターを加えたのか、ワウワウの感じが出るギターでクールなフレーズが次々に披露されます。美弥さんも名古路さんも楽しげに畑さんをサポート。途中で畑さんが昔のジョージ・ベンソンみたいにギター弾きながらスキャットを繰り広げると、(初めて畑さんの歌声を聴いたのですが)負けじとピアノの美弥さんもスキャットを披露、残る1名、ベースの名古路さんは最初は歌うのを拒んでいましたが、ベースを弾きながらの楽しいスキャットを聴かせてくれました。客席は大喜び、拍手喝采のアンコール!!昨夜はすごく得した気分で時を過ごす事が出来ました。

ステージ終了後にノリノリの美弥さんにお礼を言い、畑さんにも挨拶をしたいと思っていたけど、別のお客様と会話が弾んでいたので、畑さんとの会話は次回にしようと思い店を出ました。

畑さん、また名古屋に来てくださいね!!

024最高のステージを作ってくれた3人に感謝。

ピアノ 中島美弥、ベース 名古路一也、ギター 畑ひろし

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Mercy Mercy Mercy は店内が一体となり大騒ぎ。畑さん!本当に素敵なステージありがとうございました。

2017年3月 1日 (水)

フィンガーピッキングギターリスト森本章裕さんの事

フィンガーピッキングギターリスト森本章裕さん、ナゴヤポップアップアーティストとして名古屋市内の観光スポットなどに時折出没しては素敵なオリジナル曲を演奏し、名古屋の街に新たな彩りを添えるというミッションをおび活躍しているミュージシャンです。初めてお目にかかったのは、2月2日の節分の日。翌日「得三」で行われるライブのチケットを買いにいった帰り道、ちょうど今池ガスビルの前で綺麗なギターの音色を響かせている青年を発見、思わず足を止めて彼の演奏を聴きました。その日は気温5度くらいで、道行く人もまばらでしたが、一生懸命にギターを奏でる姿に心を打たれました。曲の合間に少し話をしましたが、とても謙虚で真面目に音楽に向かっている印象を持ち、以来応援団の一員に勝手に加わりました。

その森本さんが、25日土曜日から4日間連続で今池ガスビル前で路上ライブを続けるとの情報。彼のツイッターを見ると天候にも恵まれ、お客さんもまずまず立ち止まって聴いてくれている様子なのに安心。最終日くらい応援に行かねば、と会社帰りに今池ガスビル前に行きました。会場では数名の観客が足を止め、彼のギターの音色に聴き入っていました。昨夜、聞いた曲はラビリンス、一目惚れ、スノーフレーク、桜、蛍、楓、雪、、セントバレンタインのオリジナル曲8曲でした。彼の曲は聴いていて絵画的なイメージが強く、映画のように始まりからエンドロールまでストーリーだった流れが感じ取れました。

ツイッターで無事4日間の演奏が終わった事を確認しましたが、要注意のミュージシャンとして引続き応援したいと思っています。

森本さん、よろしくお願いします。

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4日間の連続ライブを終えた森本章裕さん

2017年2月26日 (日)

Blues Brothers 2000 Again

Junior Wellsの演奏する姿が見たくてBlues Brothers 2000 を久しぶりに見直したのですが、改めて凄いミュージシャンをよくぞ集めたと思う一方で、この映画に出演しているミュージシャンで今どれくらい生き残っているんだろうという事が気になりました。

映画は前作の Blues Brothers が作られて18年後、刑期を終えたエルウッド・ブルースが出所するところから始まるのですが、前作で主演のジェイク・ブルースを演じたジョン・ベルーシーやカーティス役のキャブ・キャロウェィは死んで、出ていませんでしたが、Blues Brothersバンドのメンバーやジェイムス・ブラウンは健在でした。映画は僕が若い頃にR&Bを聴いていた時のスター達で一杯でした。この映画が公開されたのが1998年なのですが、映画公開から18年過ぎた今、鬼籍に入ったミュージシャンを調べると B.B.King、Junior Welles、James Brown、Wilson Pickett、Bo Diddley、Issac Hayes、Koko Taylor、Lou Rawls 等。

そう考えると日本でも、渡辺大之伸、島田和夫、塩次伸二、尾関隆 なんて方達もあっちの世界に逝ってしまったなぁ、なんて残念な想いにかられます。

でもこの先18年後にBluesがすたれてしまうか、というとそんな事はないと思います。たとえば缶ビールを片手に今池辺りをウロウロすると色んなところでBluesに出会うわけです。TOKOZO、街角で演奏するミュージシャン、今池プロレス、ギターをぶら下げ街行く人々 e.t.c 

と言う訳でBluesに出会える街、今池近辺を相変わらず徘徊しています。

2017年2月25日 (土)

ブログの再開について

前回ブログを書いたのが2年前の3月4日でした。月日が経つのは早いものです。

今、JIM HALLとRED MITCHLLのスィートベイジルでのライブ盤のレコードを聴きながらウィスキーをチビチビ飲み、パソコンに向かっています。マッタリと時が過ぎていきます。

この2年間何をしていたかというと毎晩お酒を飲み、良い音楽を聴いて酔っ払い、時々思い出したようにランニングをしていました。病気になって入院したり、引越しをしたりしたけれど相変わらずの生活を送っていました。

再開する理由は「なんとなく」です。

なんとなく思うこと、楽しかったこと、腹のたつこと、等々気まぐれに書くつもりですので、宜しければまたお付き合い下さい。

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今年の小牧シティマラソンで撮りました

2015年3月 4日 (水)

出会いがしらのxについて

土曜日に図書館で借りた「映画にまつわるについて」を読んだのですが、とても面白かった。図書館の本棚のなかでふと目にした白いシンプルな装丁の本。背表紙に西川美和という名前。あっ、「ゆれる」を撮った映画監督だったな、と思い出し何となく手に取りました。夜更けに眠れないままに本を手に取り、映画という虚構の世界を借りながら、作り手の意図を何とか作品に埋め込もうと苦しむ様子に「うんうん、ソーだねぇ」などと共感しながら読み進むうち、=アプローチ、=免許 のところで思わず仰け反りました。詳しい話は是非、この本を手にとってお読み下さい。登場人物は前者が江原由夏さん、後者が松たかこさん、西川監督の作品「夢売るふたり」撮影中のエピソードです。

結局、朝までかかって本を読み終え、TSUTAYAに行ってこの映画のDVDを借りてきました。さてさて、どんな仕上がりになっているのか映画を見るのが楽しみです。

091  何の気なしに手にしたエッセイでしたがとても面白かった

2015年3月 1日 (日)

早や3月

2月中に何か書こうと思っていたのに朝、目を覚まし「ソー言えば2月って28日しか無かったんだ。」と気づく始末。ちなみに僕が生まれた1960年は閏年だったので2月29日まであって、小学生のとき同級生だったK君は2月29日が誕生日だったから今年で13歳か、というとそうではないらしい。たぶん彼はお誕生日をスキップして今日55歳になったんだろうと思います。ただ最近同年代の人と話をすると、時が経つのが早いよね、って殆どの人が言います。

これって、ひょっとすると自分の「1日の時間」を「頭」若しくは「体」の中で生まれてから今日に至る絶対的な生存日数で割り算して感じるようになってしまったの?と思うと少し怖い気がします。「明日」っていう概念が無くて、ただただ透明なキラキラした眩しい日々が眼を覚ませば待ち構えている、という時代がいつの間に終わったのかを思い出すことが出来ないのは、おそらく自分が幸せで無自覚な日々を歩んできた証なのでしょう。

そんな短くなった1日の断片を1週間分纏めてみると、こんな感じになります。

月曜日:ブルーな気分で会社に出勤して朝から会議。夕方、この3月に定年を迎えるという方と少し気の早い送別会。帰りがけに一人で伽藍堂へ行き、カネマラ(アイリッシュウィスキー)をロックで飲んで気分良く帰宅。(記憶に無いけれど右膝の下を強打した痕跡あり。

火曜日:全く何も記憶に残っていない日

水曜日:行こうかどうしようかと迷いつつ、この日を逃すと3月になってから「今年もよろしくお願いします!」って間抜な挨拶をする事になるのが嫌だったので夜LovelyでDear Blues と今岡さんのライブを聴きに行きました。会場は思いの他超満員。お客さんが多くてミュージシャンはステージが始まる直前まで居所が無くてお店の外やカウンタの中でスタンバイ。ひとが多いと少し音が吸収されるのでしょうか、心なしか名古路さんのベースの音が小さく思いました。Dear Bluesと今岡さんと言えば4月には新しいCDを出すし、名古屋Blue Noteで5月16日にライブをやるしと、今年は前半から頑張っている様子が嬉しい。いつもながらに楽しいステージでしたが、今岡さんが歌った「Danny Boy」と二葉百合子さんの「岸壁の母」の歌詞の内容が似ているとの指摘は新しい気づきでした。

木曜日:愛知医科大学で精密検査。医療技術の発達と共にアレヤコレヤと医学の事を知らないど素人からお金を巻上げるテクニックが発達している現状を再確認ししました。(この辺のことは後日書きます)

金曜日:会社帰りに萬歳の店長のクマさんが、1日の静岡マラソンを走るというので様子を聞きにお店に行きました。クマさん曰く、「去年は記録を狙って前半飛ばしすぎて散々な目にあったので、今年は完走を目標に無理せず走ります。それにしてもこの2年間出る大会全て雨とは何なんでしょう、僕は生来の雨男なのかな?」との事。「ところで名古屋シティは出走されますか」と尋ねられたので、「兎に角今年になって全くの練習不足。土曜日に走った様子でどうするか決めます。」と答えてお店を出ました。

土曜日:午前6時過ぎに明るくなるのを待ってランニングスタート。目標は約18Kmの練習コースをユックリでもいいので完走する事でした。体がカナリ重たいことを除けば前半は比較的楽に走れたのですが、9Km過ぎた当たりから右膝が痛くなってきて走っては歩きを繰り返す次第。来週の名古屋シティマラソンに出場するかどうかは、今週の右膝の調子に左右されます。

てな感じで、穏やかにそして無為に足早に1週間が過ぎていくのでした。

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お客様で満員のLovelyとDear Blues。3枚目のトリオのアルバムのジャケットの写真はフランスでのスナップ写真だそうです。

087 今岡さん登場!今年の目標は毎日ラジオ体操をする事とか。

2015年2月14日 (土)

What a difference a day made ~ 縁は異なもの

どうも僕は酔っ払うと口数が多くなり、初対面の人にもアーダラ、コーダラと五月蝿く話しかける癖があるらしく、何とも困ったことにソーユー状態に変身してしまうと何を話したか90%位の内容が記憶から飛んでしまい、印象的な言葉やシーンの断片のみが微かな痕跡として記憶の中に留まっているようなのです。たまに飲み屋で知らない人からスゴク愛想よく声をかけられて戸惑いながらも愛想よくお相手をして、お店を出てから僕が酔っ払っていたときにチョッカイをだして一緒に飲んでいた人だったことを思い出したりすることもあります。

木曜日に何となく美味しいモツが食べたくなってどこかそんなお店がないかと考えて、思い出したのが昨年の忘年会帰りに飲みなおそうと伽藍堂に酔っ払って立ち寄った時に、カウンタに座っていたモツ鍋屋でバイトをしている青年のこと。確か藤ヶ丘の駅の近くのお店と言ってたな、と藤ヶ丘で降りて勘と度胸で入ったお店に確かにその青年はおりました。彼曰く、「あの時はソートー酔っ払っておられましたね。でも本当に良い時に来ていただけたと思います。実は僕、今日でこのお店をやめるんです。」「どうしてまた?」と尋ねると「ニュージーランドに行って、日本人向けのブライダルコーディネートと留学生の世話をするビジネスを立ち上げるつもりです。」との事。見た目の印象とは違い、結構本気モード。「どれ位いるつもり?」「移住する覚悟です!!」と頼もしい。君の姿を伽藍堂の常連さん達に見せるから、と言って記念写真を撮って別れました。スーさん新天地でも頑張れ!!

で、今日はと言えば、名東図書館で大竹敏之さんの「コンクリート魂~浅野祥雲」の講演を聴きに行きました。大竹さんの話は1年半くらい前にこのブログで書きましたが、酔っ払って立ち寄った居酒屋さんに女性連れでフラリと来られたのが彼で、酔った勢いで少し彼に絡んだ後、一緒に記念写真を撮って別れました。その後大竹さんの「名古屋の居酒屋」なんかを読んで、かれの真面目な取材の姿勢に感銘し、またお目にかかれればよいなぁと思っていました。開演時間前に図書館の集会室に行ったのですが結構人気のようで図書館の方から入場整理券兼アンケートを受け取りイザ会場へ。受講者は結構平均年齢が高い気がしましたが、中には生後7ケ月くらいの赤ちゃんを連れた若夫婦の姿もありました。

前回のブログで少し書きましたが、取材した対象の作品が758体だったのは、大竹さんの洒落かと思っていたのですが、どうも偶然の一致だったとの事。講演は「コンクリート魂」の内容を中心に祥雲さんの作品を次々にスクリーンに映しながら進んでいきます。印象に残ったのは祥雲さんが決して芸術家ではなく、コンクリート仏師として最期まで職人の意地を貫き通した生き様と、昭和の原風景としてのコンクリート仏が次々に消えていくという事実。大竹さんによると、元々大きな仏様(弘法大師を含む)は昭和初期においては一大観光スポットであったのが、戦後の国民の観光に対する意識の多様化に着いていけず時の流れとともに忘れさられ、とは言え廃棄できずに少しづつ風化して今に至っている、という事。その一方でコンクリート仏達(人形も含む)は「ブンカザイ」というレッテルが貼られていないために(大竹さんのような)心ある人たちの手で、新たな命が吹き込むことも出来るという別の側面も備えているという事。大竹さんが半年に1回進めている、祥雲さんの作品のペンキ塗り(再生プロジェクト)の話を聞くと、出会いがしらに見た美しいものをこの先も残したいという気持ち、地域・文化・人の息づかいの跡を残すための取り組みに共感できる気がしました。

講演の後で、大竹さんに「コンクリート魂」の本にサインをお願いしたら大サービスで「やさしい鬼」のイラストを描いて下さいました。少し本の話をして「またどこかの居酒屋でお会いしましょう!」と声をかけてお別れしました。

080 ニュージーランドにいくスーサンと記念写真

081 スライドを映しながら祥雲さんの作品を説明する大竹さん

084_2 大竹さんの「やさしい鬼」のイラスト

2015年2月 7日 (土)

コンクリート魂 

半年ぶりに名東図書館に行ったら、掲示板にスゴクヤバイ無料講演会の案内を見つけてしまいました。題名は「昭和のコンクリート仏師 浅野祥雲を知っていますか?」講師は浅野祥雲歴20年の大竹敏之さん。日時:2月14日(土)13:30~ 場所:名東図書館 集会室 定員:60名 との事。思いもかけぬバレンタインプレゼント??でございます。

大竹さんが浅野祥雲の本を書いていることは知っていましたが、昨年9月末に出版されていたことは不覚にも知りませんでした。という事で慌てて購入し読んでみました。非常に真面目な研究書(または図鑑)に仕上がっており、大竹さんの研究結果が見事にまとまっておりました。「名古屋の居酒屋」では写真は全部大竹さんが撮っていて、それが何ともお店の良い雰囲気を醸し出していたのですが今回はどうだったのでしょうか。掲載された作品の数が758体(本当に数えた訳ではないけど)らしいというのは、大竹さんらしくて洒落ていると思いました。また、本の最後のほうにコンクリート人形の作り方まで書いているのは秀逸。ありし日の祥雲さんはこうして作品を作っていたのだと妙に納得しました。

本に掲載された年表によると祥雲さんは1978年9月に87歳でお亡くなりになったようです。作品の殆どが昭和に作成されているようです。ふと気付いて周りを見回しても昭和を思い出すことのできるようなものが知らぬ間に無くなっているなかで、野ざらしの中、今もはっきりと存在感を主張する祥雲さんの数多くの作品群は貴重な昭和のモニュメントのような気がしました。

という事で、来週の土曜日の講演会がとても楽しみです。

005 講演会のチラシと「コンクリート魂」

078 著者の大竹さん

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